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ロケ地めぐり:白夜行関東鉄道常総線水海道駅


茨城県のJR常磐線取手、JR水戸線下館を結んでいる関東鉄道常総線。その水海道駅では、「白夜行」第一話のクライマックスシーン、桐原亮司と西本雪穂の別れのシーンが撮影されました。 撮影が行われたのは2005年の11月。多くのファンに衝撃を与えたこの作品の第一話のロケ地めぐりに、4年の時を経て参りました。
私は今回、下館から乗り込みました。ワンマン列車で、ディーゼルの音をとどろかせながら発車していきます。下館からだと水海道までは1時間ほどです。
水海道駅到着です。駅名表示の看板も、JRとは少し違った味のようなものを感じます。
劇中では「南大江」駅として登場していました。看板を掛け替えたのでしょうか?また、自販機なども劇中には映っておりませんでした。装飾などの撮影の苦労もしのばれます。
駅より出ると、公衆便所があります。こちらは2話において、高校生になった亮司と雪穂が再開するシーンが撮影されました。
2番線ホームより、1番線ホームを撮影します。麻由子ちゃん演じる雪穂が立っていたのは、奥に二つ見える窓の間の位置です。この二つの窓は、実は先ほど撮影した駅外の公衆便所の建物のものでした。
雪穂が立っていた1番線ホームに移動しました。すっかりおなじみの光景が眼前に広がり、とうとうやってきたぞ!という思いがこみ上げます。亮司との別れのシーンは、1番線ホームの取手寄り位置で撮影されました。こちらの位置には列車は停車しない模様。白夜行DVD-BOXの特典ディスクによると列車をチャーターしたそうで、大がかりな撮影の当時を思い起こさせてくれます。 また時刻表を見ると、一時間当たり4本を超えるというなかなかの列車本数です。これであれば、列車のない早朝の時間を縫って撮影しなければならなかったのもうかがえます。
列車を待っていた雪穂の立ち位置からの光景です。あまりにも過酷すぎる運命に感動したと同時に、映像の美しさにも衝撃を受けました。
雪穂の立ち位置からやや下館寄りの位置には、劇中青のベンチが設置されており、ここで余貴美子さん演じる図書館職員谷口真文と雪穂の会話が撮影されました。「風と共に去りぬ」の主人公の心境について語り合うシーンです。しかし現在はベンチは存在しません。これも撮影のために設置されたのでしょうか。また、劇中映っていた看板もこの位置にはありません。こうしてみると、世界観構築のために大変な労力とこだわりを持って作られた作品であったというのが伝わってきます。
列車に乗り込もうとすると…。後ろから止められ。「ゆきちゃんだって、どぶに花咲かせてくれたじゃない!」と。「こんなことってあるんだ、こんな」とも。私も結構大きな声で叫んでいました。
むろん、「行って」と返した私。これはもうお約束ですね。私も手のみではありますが出演を果たしました。
さらにアップでもう一枚。
前々から実現したいと考えていた水海道駅めぐりを実現できてよかったです。4年の月日と同時に麻由子ちゃんを応援してきた 自分の日々を振り返り、明日への希望が改めて湧いてくるのを感じました。
メモ:関東鉄道常総線水海道駅:JR取手駅より乗換え、普通列車で約30分
2009年9月19日撮影

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